こちらのページではせどりを始める前に知っておきたい利益率や粗利率について解説していきます。
お店にある商品を一個売ってどのぐらい利益が出るのかって気になりますよね。
一個あたりの利益が少なすぎるとめちゃくちゃ売っていかないといけないので、大変なイメージもあります。
取り組んでみて「こんなはずじゃなかった!」とならないように、せどりの利益率や粗利率について理解しておきましょう。
そもそも利益率・粗利率ってなに?
基本的に粗利率・利益率はどちらも、売上に対して利益が占める割合を%で表したものになります。
粗利率は粗利として仕入れ原価のみで計算するのに対して、利益率はその他の費用も含める点が異なります。
せどりでは利益率の方がよく使われますが、それぞれ細かなポイントについて見ていきましょう。
せどりの粗利率とは
粗利率とは売上に対して粗利益がどのぐらいの割合を占めているかを表したものです。
- 売上 – 仕入れ原価=粗利益
- 粗利益÷売上×100=粗利率
粗利は売上と仕入れ値だけ分かっていれば算出できるので、ざっくりとした数値を算出するのに役立ちますね。
せどりの利益率とは
利益率とはとは売上に対して利益がどのぐらいの割合を占めているかを表したものです。
ここで言う利益とは仕入れにかかった費用以外の固定費や交通費などが含まれます。
- 売上 – 仕入れ原価 – 経費=利益
- 利益÷売上×100=利益率
仕入れ原価以外の経費には例えば以下のようなものが含まれます。
- 事務所家賃
- 仕入れ交通費
- ツールの利用料
- Amazonやヤフオクのアカウント費用
粗利は売上と仕入れ値だけ分かっていれば算出できるので、ざっくりとした数値を算出するのに役立ちますね。
せどりを含めた物販ビジネス業界では、ビジネス自体の評価に使われるのはほとんど利益率です。
利益率については、新品を扱うのか中古品を扱うのかによって多少違ってくるので、合ったビジネスモデルで取り組んでいくとよいでしょう。
新品を扱う場合の利益率
新品をメインで扱う場合、利益率は10%~15%と言われています。
特にせどり初心者の方は単品益が大きく取れる商品の見極めが難しいため、利益率も低くなる傾向にあります。
せどりにも慣れてきた経験者の方で、価格差ができやすいジャンルに特化した場合はもう少し高く、15~20%ぐらいになる事が多いですね。
中古品を扱う場合
中古品の場合は、新品のようにまとめて仕入れができなかったり、一品ずつ検品や撮影が必要になる場合があるデメリットがありますが、その分利益率は高くなります。
商品ジャンルにもよって大きく変わってきますが、20%前後~30%になる事が多いです。
例えば私がメインで扱う中古カメラの場合だと、月間の利益率は30%程度に落ちついています。
ここまで聞くと
「中古品の方がいいじゃん」
と安易に考えてしまいがちですが、先ほどもお伝えしたように中古品メインのせどりは撮影や検品などいろいろ手間がかかります。
泥臭い作業をコツコツ行えるかどうかなど合う合わないは出てきますね。
あとは家電・ゲームなどの中古品はAmazonでも出品でき、普通に売れていくので対応した商品に絞るのも良いかと思います。
高利益率=稼げる?
正直なところ、せどり初心者の方が利益率のこだわるのは自爆行為になりかねません。
なぜかというと、
利益率を上げたい=楽をして稼ぎたい
という思考が裏に潜んでいる可能性があるからです。
AmazonのFBAを利用し、一か月以内にどんどん売りさばいていける商品を扱うのであれば、利益率は低くても稼げますし、キャッシュフロー的にももちろん問題が出るようなことはありませんよね。
そして低利益率であってもAmazonのFBAを使うことで想像するより激務ではありません。
あとは利益率を意識しすぎるがあまり、思い切った仕入れができなくなってしまいます。
特にせどり初心者の方は、まず薄利でもいいから安全に回せそうな商品であれば積極的に仕入れていくことが大切です。
量をこなしていけば、自然と仕入れの質(利益率)も高くなります。
利益率を高める方法
利益率を上げていくには、以下の2のポイントがあります。
- 仕入れ値を下げる
- 適切な場所で、高く販売する
仕入れ値を下げる
仕入れ値を下げる方法には、中古品を扱うのが一番取り組みやすいですね。
新品を正規ルートで安く仕入れていくには、メーカーや卸業者から直接仕入れるしかありません。
中古品に関しては人気ジャンルになればなるほどライバルは多くなりますので、相応の専門知識、相場観などのスキルは必要になってきます。
Amazonでも扱える家電やおもちゃなどのジャンルは店舗仕入れであれば初心者の方でもゆっくり仕入れが行えるのでおすすめです。
適切な場所で、高く販売する
仕入れ値を下げること以外にも高く売ることも利益率を高めるうえで重要なポイントです。
扱う商品が好きなお客さんが、普段どのサイトで購入するのかを考えて販売場所を選定しましょう。
どこで販売するのが良いか分からない方はAmazonで販売するのが安全です。
Amazonはメルカリやヤフオクにはない、お客さんにとっての信頼と利便性があります。
そのためAmazonで販売されている商品は、他サイトよりも平均して高く売れていきます。
Amazonでの販売はFBAを利用するようにしましょう。
利益率が高い商品ジャンル
仕入れ値と売値に価格差ができやすく、利益率も高い商品ジャンルというのは存在しています。
せどりでも人気の王道ジャンルですが、いくつかの例を紹介します。
- おもちゃ
- ゲーム
- CD・DVD
- 中古カメラ
このようなジャンルはプレ値商品や、単品益が高い商品も多く存在します。
上記のようなジャンルは膨大な商品がありますので、がっつり取り組んでいくのであれば集中して扱っていくようにしましょう。
まとめ:利益率よりも合った手法で取り組むことが大切
一言にせどりと言っても、扱う商品ジャンルや販売場所は様々で、いろいろな稼ぎ方があります。
資金量やせどりに充てられる時間も人によってまちまちでしょう。
とりあえずAmazon販売で幅広い商品を扱うところから始め、徐々に自分なりのやり方を構築していきましょう。
・中古品は利益率が高いが商品によっては作業が大変
・利益率が低くても稼いでいく販売スタイルはある
・利益率が高いのはAmazon販売